セブン配線ちょっと燃える! (笑)
さて、今度は亀裂の原因の内側に向かって発生する力に対しての補強です。

写真のようなL字鋼を、ブラケットに跨るように切り出しました。

このように左右につっかえ棒を渡して、内側に向かってブラケットが動くのを規制しようと言う訳です。

真中のフレームに対してトラスを入れても良いのですが、ガソリンのラインが近いくて怖いですし、この方が簡単だし強度も信頼できそうです。

 

まずは左側完了。

日が空いたので、一旦、亜鉛の錆止め塗料を塗っておき、少し剥がして溶接しました。

この手の亜鉛の塗料は通電性が高く、そのままでも溶接出来ます。

さあ、次は右側です。

あれ?配線が無くなって、少し焦げた跡もあるぞ・・・

実は、火が付いてしまったんです。(笑)

今回は、配線を焦がさないようにと、ブレーキクリーナーで溶接部分を冷やしながら徐々に溶接していました。

途中、熱くなっているかと思い、深く考えずに配線にもたくさん掛けてやりました。

で、再び溶接を開始したところ、その配線の内側に残っていた
ブレーキクリーナーに引火してしまったんです。

面を被っていると、明るい溶接部分しか見えません。何か温くなってきたなぁと思ったんですが、背面からハロゲン灯も炊いているし、そのせいかなとか考えていて、ハッと気が付き、面を外すと配線に火がついていて、マジで飛び上がりました。

普通なら焦げ臭くてすぐ気が付くはずですが、鼻の調子が悪く、全く臭いが感じられない状態だったので、判らなかったんです。

慌ててガソリンホースに被せていたタオルで配線を叩いて消しましたが、そのタオルにも既に火がついており叩いても消えず、洗面所で水を掛けてやっと消えました。

ガソリンホースやタンクが近いので本当に焦りました。
もう少しタオルが燃えていたら、被せていたガソリンホースに火がついて大惨事になるところです。

タオルは水に濡らしておき、そばにはバケツに水を汲んで用意しておくべきでした。消火器はそばに置いてあったのですが、この程度だと使用も躊躇われますので。

要は、手間を惜しまず配線を一旦切断して作業すれば良かったのです。

ガソリンホースは、縁を切って蒸気が出るのを嫌って、タオルで包んで作業した訳ですが、もし縁を切って非難させるなら、日を置いてでも、ガソリンの揮発がなくなってから、少々火が上がっても大丈夫な状況で溶接作業した方が万全です。

車庫内などでガソリンを抜く場合、安全タンクなど、開口部の極力狭い物に、ホースで直接受けるようにすれば、引火の可能性も低くなると思います。

そういえば、プロでもガソリンに引火させてしまい、工場や車が丸焼けと言うのが結構あると聞きます。

先日はポルシェの有名チューナーの工場もガソリンへの引火で全焼したそうです。

セブン乗りの方の中にも、ガソリンを抜いている際にジャージの静電気が引火して、気の毒にも、家ごと燃やしてしまわれた方も居られます。

雑誌オールドタイマーには914の溶接中に、ガソリンホースにスパッタが飛んで穴が開き、ガソリンが漏れて引火したとの記事もありました。

新聞ネタにならなくて済んで本当に助かりました。
ちなみに、引火した時の写真は当然ありません。

クリーナーに引火しただけで、配線自体は燃えておらず、少し焦げただけの状態でした。

一旦切断してから溶接を完了して、その後、カプラーで繋ぎ直しました。

本数が多いので根気と時間が必要です。

塗装を剥がした部分に錆止めの亜鉛塗料をたっぷり塗りました。

乾いてから仕上げに半艶消しのスプレーを軽く吹き付けて終了です。

リベットを打ち直し、トランクのパネルを固定します。
少し切り込みを入れるだけで補強のトラス部分をクリアーできました。

 

板の部分はほんの少し削るのみです。
マットを敷けばアラ不思議、全く判らなくなってしまいました。

 

消火器はいたずら防止の為、トランクのこの位置に固定してあります。

 

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