QEDドライサンプ、ブレーキなど
せっかくページ作ってたのにリンク忘れてました。(笑)

先日、下回りの点検をした時に、下回りの写真を撮ってみました。
エンジンを組んでからテスト程度にしか乗っていない為、当然オイル漏れはありません。

ドライサンプパンはQEDの一番薄いタイプの物を注文して取り付けました。
このタイプのVauxhallエンジは、当時F3にも使用されており、これは恐らくF3用に設計された物のようで、リジッドマウントの為の固定用の円柱状のブラケットが画像左側に3本見えます。この部分を介してカーボンモノコックとリジッド結合され、エンジン自体がシャシーの一部になる訳ですね。サンプパンの回りにもグルッと一周、剛性確保の為のリブが立っています。F3では上側はカムカバーに固定ブラケットが付いた物を使います。

剛性確保の為、取り付けも通常のガスケットでなく、液体ガスケットのみで直接ブロックに取り付けるように設計されていて、ガスケットの分のクリアランス設定はありません。
剥がした時の清掃などメンテに手間はかかりますが、密着して強力に結合されますので、オイル漏れなどの心配は通常より少ないと思います。

直付けする事により、ブロック自体の剛性も上がるので、ロングストロークのVauxhallエンジンにとって、高回転では、ガスケットを介すサンプパンより有用と思います。

さすがにミッション側の結合部分も剛性は高そうですね。
サンプパンの最前部からオイルを取り込みます。
ベルハウジング部分は車体中央で一番低い部分なので擦り易いです。
ドライサンプは外付のオイルポンプで循環させます。
SPAの油温、油圧センサー用に、削り出しでワンオフのアダプターを作ってもらい、取り付けてあります。
フロントブレーキはAPロッキード社製 ケータハム純正JPE用の4ポッドキャリパー+ベンチレーテッドディスクに交換していますので、容量も充分です。マスターもビッグボアマスターシリンダーに交換してある為、ペダルタッチも岩のようにカッチリとし、踏力に応じてコントロールしやすくなっています。

パッドにはカーボンパッドで有名なパフォーマンス・フリクション社製のカーボンパッドを入れていますので、真夏37℃のレース時にも強力に効いてくれました。
リアはノーマルキャリパーにミンテックスの1144パッドで、前後バランスは良いと思います。

92年までのドディオンパイプは、ハイパワー車では必ず亀裂が入るようで、私も初期に亀裂が入りましたが、94年以降の対策済みのケータハム純正ドディオンチューブに交換しています。念の為、Aアームも新品に交換しました。
92年までの物と比べると、3角形の部分の幅が随分広くなり、チューブ自体の鉄板も厚くなったようです。

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