壊してしまいました。

フロントフードのヒンジは赤色。

ちょっとしたクレームでお客様のところへ配達に伺った。

配達の荷物をフロントトランクから出して、フードを閉めずに静かに置き、急いでいたので、そのまま配達に向かった。普通の車だとフードの自重でセイフティーロックが引っ掛かるのだが、カーボンフードだと軽すぎて掛からない。

何事もなく無事配達を終えられた事でほっとして、きちんとフロントフードを閉めていないことをすっかり忘れていた。そのまま走り出して、帰り道はちょっと混んでいたので40kmも出せば精一杯だった。5km程度走っただろうか、ちょっと道が空いたので、アクセルを踏み込み加速して行った時、いきなり「ばーん」と言う音と共にフロントフードが視界を遮った。風圧で開いてしまったのだ。

しかし、前が殆ど見えないにも関らず、私は意外と落ち着いていた。何故なら、これで2度目のドジなので、すぐに何が起こったかが理解できたからだ。それより、また板金修理代15万円が夜空をはばたいて飛び去っていく様子が思い浮かんだ。(涙)しかし、後の車はさぞかしビックリしただろうな。また笑い話を作ってしまった。

すぐに路肩に車を止めて点検してみると、ヒンジがボディー側に食いこんでしまっている。仕方なく、家まで辿り着く為に、曲がったヒンジとフードの付け根のボディーを無理やり押さえつけて閉める。「メキメキッ、バリバリッ」ありゃりゃ〜、ポルポルが可哀想じゃ!

なんとか家に辿り着き、大きなウォーターポンププライヤーを使って、くの字に曲がったボディーを当て板でサンドイッチにして何とか使用出来るぐらいに修正してみる。夜中なので叩いたり大きな音は出せない。しかし左写真程度で精一杯。つばの部分は衝撃で千切れている。

前回やった時はボディーの表側(ワイパー脇)も大きく凹んでしまったので板金してもらったが(15万円也)今回はトランク内は酷いものの、外見上は判らないので、塗装が剥げて地金が出ている所に錆チェンジャーを塗布して完了と言う事にしておこう。どうせ行く末はレースカーだ。

こうして私のPorscheはレーシー( ボロボロ )になっていくのだ!

実は私の車はライトシルバー(元色) →レッド → ダークブラウン+カーボン生地と言う色の経歴を持っている。すっきりと全面剥離の再塗装をしてみたいが、このままの方が気が楽だし、そんな金も暇もない。

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