入院日記 

はじめに

私は過去2回鼻のポリープの手術を受けている。

今回も、年末に風邪をひいてから急に悪化して蓄膿症になった。こめかみと眼の奥がとても痛かったので近くの病院に行ったところ、この病気に詳しい先生( 関西医大の久保伸夫先生 )が診察に来ておられたので、手術ということになった。説明によると私は手術しなさいと言わんばかりの酷い状態らしい。(涙)

鼻ポリープはアレルギー等で浮いた粘膜が治らずに大きくなっていき、鼻の空洞に膿が閉じ込められて蓄膿症を引き起こす原因になる病気だ。いわゆる慢性的な鼻詰まりで、私の場合は匂いも全く判らない。ガスやガソリンが漏れてても気が付かないし、腐った食べ物も判断できないので、その後の結果(笑)で腐っていたと知ることもしばしばだ。

今回は内視鏡下の手術を行うとの事。これは奥深くまで切除できる反面、大変技術が必要なので、行える先生はまだまだ少ないのが現状のようだ。過去2回の手術のときは、麻酔を打ってはポリープをちぎって行くと言った感じの手術で、

「見えてますか〜?痛かったら言ってよ〜。あんまりやると目ぇ身えへんようになるからねぇ。」

とか言われながらの手術だったので(怖)、その辺を久保先生に伺ってみると、

「内視鏡下の方が奥まで切除できるぶん、リスクはずいぶん高いです。」

とキッパリおっしゃられた。

目が見えなくなるリスクよりは、鼻が悪いのを我慢する方がマシなので、やっぱり手術はやめておきますと先生に告げると、

「私が手術しますから大丈夫です!」

と、これまたハッキリキッパリとおっしゃられたので、やっぱり手術することになった次第だ。(笑)

久保先生はこの病気( 専門的にはD.E.P. と言うそうだ )について専門的に研究されている有名な方で、実際に詳しい説明もして下さった。

そして、手術前の診察の日には、頭部のレントゲンをシゲシゲと見ながら

「う〜ん、 かなり酷いから、ちょっと気合入れてやりますわぁ〜!」

ともおっしゃられた。(怖)


2月14日(月)  入院当日

本当ははじめに診てもらった近くの病院で手術の予定だったが、そこは電気製品は備え付けのテレビしか使えないという事なので、久保伸夫先生のおられる関西医大に入院させて頂くことになった。入院中はパソコンぐらい使えないと寂しいもんね。

ベッドは8人部屋の窓際だった。ラッキーだ。私の病棟はだいぶ年季が入っているが、看護婦さんはかわいい子が多いのでぜんぜん気にならない。(笑)

ちょっと寂しいのは大部屋なので和気あいあいを期待していたのだが、昼間からカーテンは仕切ってあり、とてもオープンという雰囲気ではない事だ。しかし、ここは大学病院でもあり、重い患者さんが多いので、それは仕方ない事だ。この階でも私などは一番軽い病状のようで、入院させてもらうのが何か申し訳ない気がするくらいである。みなさん早く良くなってくださいと祈るばかりだ。

午後から教授の診察があり、看護婦さん、先生方、等々、沢山の方々が処置室からあふれんばかりに並んでいた。何かの映画で見たような、少々コミカルな状況だ。院長はファイバースコープを私の鼻に突っ込み解説をはじめた。

「あ〜、え〜、これが典型的なポリープですね。ほ〜らここにも、ここにも、これもだ。お〜、良ぉ〜く見えてますね。う〜んと、これはナンチャラカンチャラですね。ハイ、結構です。」

ここは大学病院であり、教授の診察とは一種の授業のようなものだろうか。たくさん方々にモニターを覗き込まれて、自分の鼻の奥まで解説されるというのは、おかしな気分だった。(^^)

処置室から出て行くときに、主治医の池田浩己先生が、

「ご協力ありがとうございました。」

と、申し訳なさそうにおっしゃられていた。

その後、手術の具体的な説明を受けた。執刀医の久保伸夫先生は、

「再発しにくいように出来る限りのポリープの除去をします。たぶん出血も多いやろうし、骨も削らんといかんと思うんで、も〜バリバリ削っていきますよ〜!バリバリとね〜!」

と、やけにやる気満万に嬉しそうにおっしゃられる。(笑)

「これが目の神経ね!そいでここをグリグリっと削っていきますんでねっ!」

エ〜、ほとんど重なってるやん!

まあ不安はあるけど、執刀医の久保先生も主治医の池田先生もとても陽気な方なので、何故か気分的には非常にリラックスできて助かるのだ。

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