2002年10月 エンジン完成! |
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←ヘッドを内燃機屋から引き上げてきました。
スキッシュエリアに若干跡が残っていますが、まず問題なく再使用できる状態になりました。 しかし、英国でリビルトされたヘッドには0.3mmオーバーサイズのバルブガイドが入っていたので、取り寄せたスタンダードサイズのブロンズガイドが使えませんでした。 時間的なことも有り、削り出して新たに製作&入れ替えする事になり、素材はリン青銅より磨耗に強いアルミ青銅で製作していただきました。 結局、バルブガイド製作&入れ替え、シートカット、バルブ研磨、面研などで、10万オーバーしてしまいました。(T_T) 内燃機屋から引き取ってきたヘッドはオイルラインなどに切り子が残っている可能性があるので、エアで灯油を使って高圧で洗浄します。
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その他の部品はこの様なパーツクリーナーで洗っています。
2階建てになっていて、下側に落ちた灯油を吸い上げて循環して使用します。
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さぁ、キレイになったヘッド、バルブもきちんと順番通りに整理して、組み付け作業です。
その後はまた面倒なシム調整が待っています。^^;
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スプリングのセット長を合わせる為、バルブの突き出し量を計測します。
内燃機屋さんには、シートカット量を極力少なめにして、高さもばらつきがないようにお願いしていたので、IN&EXそれぞれ0.2mmのシムが1枚ずつで済みました。
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こんなシムをスプリングシーとの下に敷いてセット長を合わせます。
こういう小さなバランスを取って行く事によって、ハイチューンエンジンでもアイドリングでばらつかないようにします。 逆に言えば、組み上がったばっかりなのにアイドルがラフなエンジンは、この辺がきちんとされていないのかも知れませんね。 |
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スプリングシートを敷いてバルブステムシールを挿入します。
力加減が難しいです。 バルブ挿入時もコッターの溝の部分で極力シールを痛めないように、かなり神経を使います。 肩凝るなぁ〜。^^; |
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バルブスプリングもQEDのダブルです。
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スプリング君も、再び狭い穴の中に押し込まれてしまいました。^^; | ||
オイル漏れ!^^; シム調整も終わり、ヘッドを組み付け、オイルを入れて翌朝見てみると、車体下一面にオイルが・・・ ああ、せっかくのMOTULのル・マン君が勿体無い・・・ |
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原因はオイルタンクの継ぎ目のネジの閉め忘れでグラグラでした。(笑)
オイルを入れる前に、久しぶりに、オイルタンクを外して上下に分解して、中までキレイに掃除したんですが、ジョイントの向きを調節する為に、継ぎ目のネジを締めずにフリーにしていたのを忘れてました。 床にこぼれた2〜3リッターのオイルを拭き取るのは結構大変な作業なんですわぁ。(T_T) |
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今回、新たにオオモリの電子式水温計を導入しました。
全開まではモリワキの単車用を追加して貼り付けていたので不細工でしたが、これでスッキリしました。 純正のVDOは、センサー部分が折れた為に新たに購入したセンサーと、元のメーターの相性が悪く、いつも20度位高めの水温を指していました。(笑) オオモリメーターは、さすが国産、造りがすごく良いですね。(^^) 信頼性もあるでしょうし、透過照明もグリーンなので、純正とマッチングも良いです。 右はSPAのデジタル油圧&油温計。 夜間もとてもキレイです。^^;
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さぁ、やっと完成しました。
前回、燃料が薄い兆候があったので、キャブの燃料通路を分解掃除して、エマルジョンチューブをF7に交換してみました。 私のキャブは48DCO/SP2なのですが、普通のDCOEとは少しアイドル系の燃料経路が違うらしいので、F7のようにメインが早めから充分噴く物が合うとの情報を、ある筋から得ました。(^^) マニュアルで調べると、確かに、48DCO/SP2の標準エマルジョンはF7と記されていました。 |
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そうそう、私のヴォクソールのヘッドは苦労して塗装を剥がして磨いてあるんですね。
ちょっとだけ磨いてみました。 フロントのタイベルカバー部分も切断してあります。 プラグコードも新品を奢りました。
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久しぶりに床もピカピカに磨いてみました。^^;
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お店まで乗って行って駐車場で写真撮りました。う〜ん、カッコ良く撮れたなぁ。(^^)v |
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試乗した感じは、今まで通りきちんとパワーも出ていますが、F7エマルジョンのお陰で中間の息つきが殆どなくなり、より低い回転域からトルクが出て、とても乗り易くなりました。 劇的に改善したので、エマルジョンはF7で決定です。 |
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エマルジョンチューブ | F7 | |
メインジェット | 170 | |
エアジェット | 160 | |
アイドルジェット | 65F8 | |
しかし、まだ完璧ではなく、上記セッティングで、以前と比べると吹け上がりに若干もっさり感があり、アイドルジェットが濃いかな?と言う感じです。 そこで、手持ちの65F5を試してみたのですが、これでは薄過ぎて、冷間時には3000回転付近から回転が上がらなくなりました。^^; と言う事は、ちょうど中間の65F4あたりでピッタリくるか?と思いますが、新たに購入しないといけないので、次回、手持ちの60F8から試してみようと思います。 |
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